―集―

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「基本は夜間行動とします。皆…無理をしてはいけませんよ。」 そう言う椿は辛そうに微笑む。 「椿様…任せて下さい。」 烏は笑顔を向け、他の七人もそれに笑う。 「我等は伝説の忍『鬼城一族』です。その名に恥じぬ働きをしてみせましょう。」 「皆…頼みます。散!」 バッ 椿が掛け声をかけた瞬間、八人は風と共に消えた。 椿は息をつく。 「やっと…やっと始まったよ、桜…。お前の無念は皆と必ずはらすからね?」 ギュッと己の拳を握り、椿もその場から姿を消した。
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