―逢―

4/14
前へ
/172ページ
次へ
「俺かて必死に調べとるんやねんけどなぁ…敵さんはなかなか尻尾掴ませてくれへんねや。」 腕を組み、山崎はため息を吐いた。 「それで思ってんけど、多分敵さんも忍や思うねん。」 「どういう事だ?」 山崎はうなづくと土方を見た。 「俺の予想やねんけど、こないに頻繁に殺られてるっちゅうのに遭遇した事は一度もない、ましてや目撃証言もや。ここまでくると浪士っちゅう線は怪しゅうなってくんねん。」 「成る程…。」 沖田は感心そうにぽんっと手を叩く .
/172ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1735人が本棚に入れています
本棚に追加