―逢―

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その場所に着いてみると一人の少女が立っていた 長い髪を風に遊ばせ、こちらに向かって妖艶な笑みを浮かべている 漆黒の髪に白い肌、整った可愛いらしい顔立ちにすらっとした身体 女の手には血のついた刀が握られており、周りには長州の浪士らしき屍が転がっていた… 「…綺麗だ…。」 遅れて来た隊士達のうちの一人が呟く 何故なら浪士達の血によって少しばかり積もった真っ白な雪の上に、そして女の顔や着物にも綺麗な花が散っていたからだ あまりの美しさに沖田、永倉を始めとするすべての隊士達がその光景に見入っていた .
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