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「はぁ…。」
もう何度ため息をついたことだろう。
「どうした?お前がため息つくなんて珍しいな。」
「鶫(つぐみ)…いたの?」
自分の後ろに立っていた男、『鶫』
頭をかきながら横に立った。
「早いな…。もう五年になるのか。」
そう言って鶫は空を見上げる。
目の前には無縁仏の墓。花など一輪もたむけられてはいなかった。
「そろそろ動くのか、『椿』…?」
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