―集―

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**** …うわ、びっくりした;あれは確か壬生浪の沖田だったか。血の匂いを気付かれなくて良かった…。 ホッと息をつく女性。名は椿。さっき沖田とぶつかった女性である。 こんな所で壬生浪なんかに捕まる訳にはいかないのよ…。 椿が歩を進めようとした時、1人の青年が椿にそっと話し掛けた。 「…沙依様、お待ちしておりました。こちらです…。」 『沙依』は椿の偽名である。 「有難う、如月(きさらぎ)…。」 フッと微笑むと如月という青年の後を追った。 如月に案内され、着いた1件の旅籠。通された部屋の襖を開けると、椿は微笑む。 「皆…、久しぶりね。」 .
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