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クラウドはそう決心すると一つ深い呼吸をし目を閉じる。
すると足元に蒼白いミッド式魔法陣が浮かび上がる。
クラウド
「フェイク・・・シルエット」
クラウドが永唱すると数十体の幻影が現れ、ゴール地点の回りを縦横無尽に飛び回る。
その存在に気付き、七体のスフィア達は攻撃を開始する。
クラウドの幻影はスフィアの攻撃を避けるため、ランダム機動を続ける。
クラウド
「さすがにシルエット二桁はきついな」
顔をしかめながらクラウドは呟いた。
スフィアたちは幻影に気をとられていて、クラウドの存在に全く気付いていない。
ゴール地点の周りはスフィアの攻撃が飛び交い、一歩踏み入れれば流れ弾で確実に被弾するほど乱戦状態になっている。
クラウド
「・・・よし2、3匹潰すぞ!!」
フラガ・ブリュー
「「Yes.sir」」
クラウドの作戦はこうだ。
シルエットを囮にしてゴールド地点を中心に円形に配置されているスフィアを数体破壊し、包囲網に「穴」をつくる。
その『穴』から突入。
ゴールまでいっきにソニックムーブで駆け抜ける。
最後は賭に近い。
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