Episode-01:雲が生まれた日

45/54
前へ
/109ページ
次へ
待機室 待機するだけには広すぎる部屋。まるで食堂だ。その部屋は他の受験者や試験官で賑わっていた。 クラウドが部屋に入るとアーシェが駆け寄って来る。 アーシェ 「お疲れ。どうだった?手応えは?合格できる?」 とても不安そうな声と表情。 まったくコイツは、とクラウドは思いながら質問に答えた。 クラウド 「まぁ楽勝だったな。手応えはまぁまぁ。合格は・・・できるんじゃね?」 なるべく心配させないように笑いながら全部の質問に答えた。 アーシェ 「ょかったぁ・・・。自分から副隊長に誘っといて、あたしのミスでなれませんでしたじゃ、申し訳なさすぎだよぉ・・・」 クラウド 「大丈夫だって。 ところでさ、試験の結果って普通3日後とかに通知じゃなかったけ?」 アーシェ 「うん、普通ね。でも今回は急用だからその日に審査して貰うことにしたの。ちょうどココにも知り合いの教官がいるしね」 クラウド 「隊長って結構顔が利くんだな」 アーシェ 「一応過去にエースを語ってましたから」 少し寂しいそうな顔になる。 クラウド 「・・・で知り合いの教官って?」 アーシェ 「エースオブエースって言えばわかるかな??」 その言葉を聞いてクラウドの表情が固まる。
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!

751人が本棚に入れています
本棚に追加