Episode-02:風と雨と雲と

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・・・。 私が最初に見た風景は、薄暗い部屋だった。 様々な機械類が稼動しており、モニターには意味不明な文字が絶え間無く記録されている。 その周りにはいくつもの『生体ポッド』があり、 中には人の形をしたモノが液体に浸かっていた。 私もその中の一人に過ぎない・・・。 たまに白い白衣を着た男が私のポッドの前に立ち言葉を発しているが、私には何を話しているのかはわからなかった。 そんなのが私の『日常』だった。 いつしか私は思うようになった。 ・・・ここから出たい、と。 (誰か・・・誰か、私を助けて・・・) (ここから出して・・・) (お願い・・・・助けてっ!!)
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