Episode-02:風と雨と雲と

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(助けて・・・) 「んっ?」 「どうかしましたか?シュタットフェルト執務官」 「いや、いま声が聞こえなかったか?」 「やめてくださいよ、そんな冗談。それでなくても『出そう』な雰囲気なんですから・・・」 「ただの空耳か・・・。そんなことより、遅かったみたいだな」 「ですね・・・」 「やつら重要なデータと書類だけ持ってとんずらしやがった」 「また一からの捜査ですね」 「いや、まだわからんぞ。何か手がかりが残ってるかもしれない」 この二人は時空管理局所属のアーサー・シュタットフェルト執務官とその補佐のキャリー・バゼット執務官補佐である。 ここはミッドチルダ東部にある廃墟。 廃墟といっても中はきちんと整備されており、数日前までは『違法』な研究が行われていた。 その研究とは 『クローンの製造』 二人は数日前、ここでクローン研究が行われているという情報をキャッチしたので、その取り締まりおよび現行犯逮捕の目的でここに来たのだが・・・ 一足遅かった。
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