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数年後・・・・
機動六課 隊舎内 中庭
天気は晴れ。
絶好のひなたぼっこ日和である。
そんな暖かい陽射しのなか二人の少女がいた。
一人はベンチに腰掛け、もう一人は草の上に寝転び気持ち良さそうに寝息をたてている。
「・・・ん」
寝ていた少女が突然目を覚ました。
「どうしたのレーナ?」
ベンチに座っていたほうの少女が問い掛ける。
レーナ
「夢をみてた・・・」
「なんの?」
レーナ
「・・・父さんと初めて会った日の夢」
「・・・」
レーナ
「ずっと暗いところに閉じ込められていて、そこから初めて出してくれたのが父さんだった。」
「・・・覚えてない」
レーナ
「そっか。ウィンディはまだ寝てたもんな」
笑いながらいうレーナ。
レーナ
「その時、意識が朦朧としてて、あたしもよく覚えてないんだけど・・・抱えてくれた父さんの腕の温もりはハッキリと覚えてるんだ」
ウィンディ
「そう・・・」
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