おんなのこ扱い

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「なあ、ジーナっ!くねくねダンス見せてよっ」 「ジーナって面白いよな!芸人になれると思う」 「ジーナって異性感じさせないよなー」 いつだってそうだ。 私はこんな性格だから、異性なんて感じさせないらしく、笑われたり、ふざけたり、そんなキャラでしかなかった。 自分でわかっているからこそ、人に言われることは辛くて… 「はあ、」 そんな自分のキャラクターに疲れてきて、ため息もしばしば… そんな時、一人の男の子が決まって私に声をかけてくれる。 「また無理したの?」 「あ、瀬南っ」 私が辛くなった時は、絶対と言っていいほど隣に来てくれる。 そして必ずと言っていいほど、オレンジジュースを手渡してくれる。 「はい、オレンジジュース」 ほらね?笑 「ありがと」 「いえいえっ」 瀬南のその笑顔を見たら、疲れた心も気持ちもすごく癒されてしまう。 そんな瀬南にいつしか惹かれてった。 「無理しちゃダメだって言ったのに」 「無理してないよーんっ」 「もうー…」 瀬南が心配な言葉をかけてくれてるのに、素直に甘えきれない私は、本当に可愛くない。 私のばか。 「女の子なんだからさ、無理しちゃダメなの。たまには僕に弱音吐いてもいいのに」 「…え?」 「頼りないかもしれないけどね」 力なく笑う瀬南をただ見つめることしか出来なかった。 “女の子なんだから” その言葉が嬉しくて、なんだか恥ずかしくて、もう少し素直になってみようって思えたの。 そうすれば、私のこと好きになってくれるかな? 「うははっ」 「なんか元気になった」 ―おんなのこ扱い― (あなたが初めてしてくれた) →
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