膨らむ気持ちが

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“運命感じるな!!”なんて言われて、照れ隠しに“なら、奈々や成吾とも運命感じなアカンやん”て言うたら怒られた。 だってそうやんな?奈々と成吾も同期でヌードルファイブも一緒やし… アホちゃうか? なんて思いながらも、日に日に崚行への想いが膨らんでいく。 ストレートにぶつけられたら、どうしたらええのかわからんくなる。 「…か」 「…ずかっ」 「寿々歌っ!」 「うわああっ!なななんやっ?!」 「なにボーっとしてんねん。もう撮影終わったで?」 「え゙っ」 崚行に言われて周りを見渡す。確かに終わってる。ウチ、どれだけの時間ボーっとしてたんや?← 「何考えてたんや?」 ニヤニヤして聞く崚行に、“アンタのことやっ!”なんて言えるはずもなく… 「好きな人のことやっ!」 間違いではないやろ?崚行はどんな顔するんやろ。どうせ“俺のことやんな?”なんて言うんやろなぁ~… だけど崚行は一向に言葉を発しない。どないしたん? そう思って崚行の顔を覗いた。 「りょ…き?」 驚いた。崚行が泣きそうな顔してるんやもん。 いつでも自信たっぷりなあの崚行が… 「…俺は寿々歌が好きや」 「い、きなり、何?」 「めちゃくちゃ好きや。寿々歌の男になりたい」 「崚行…っ?!」 崚行の名前を呼ぶと、崚行はウチの肩を掴んで真剣な顔をした。 「付き合ってください」 その瞬間、膨らんでいた気持ちが一気に弾け飛んで、ウチはコクンと頷いた。 ―膨らむ気持ちが― (弾けたら、素直になろう) .
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