魚の屍

あの時期は色々あって疲れてたからあんな夢を見たのかもしれない。

夢の中には可愛らしい少女がいた

少女は泳ぐのが得意で

泳ぐ姿は人魚のようだった。

やがて、時代設定が古いため、若くして少女は、ある男のもとへと嫁ぎます。

だが、その男はとても残酷な男で少女は毎日暴力に怯えて暮らしていました。

でも、少女には不思議な力がありました。
何故だか、どんなに深い傷をつけられても一晩で治るのです。

そうして、少女は痛みに耐えて暮らしていました。

ところがある日、男が少女に油をかけ、火を放ったのです。

少女はみるみるうちに火だるまになり、全身を酷い火傷に覆われます。

すぐに治るだろうと思っていたのですが、翌日になっても治る気配がありませんでした。

次第に少女は弱ってきていました。

元々、この残酷な男は、一晩で傷が治る少女を自分の憂さ晴らしのために嫁にしたような男だったので、途端に興味が無くなり

少女を川へと投げ捨てました。

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