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悔しいくらい完全に見透かされてる…そんな美紅の心の隙間に流れ込むように社長は入ってきた。
「今日、お店終わってから逢えないか?勿論無理にとは言わない。美紅を困らせたくはないから」
「困らせたくはない」の言葉に本心は込められてるのだろうか。美紅に逃げ道を作ってあげたかに思うがきっとそれは真逆だ。
次第に高鳴る心音、赤らむ顔。と同時に何故か、敗北感に襲われてきた。
何故なら美紅は、わずかでも社長に心を奪われてしまったからだ。
客に惚れたら敗けだ。と自分で豪語しておきながら…
「…駄目かな?」
断る理由を一生懸命探した
他のお客さんの誘いならあっさり断ってる。
(アフターはしないの~ごめんね)と。
でも、今回は違う…違うの。
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