*揺らぐ気持ち*

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ここのお店は、アフターは禁止されていた。 なのでいつものように、チーフに家まで送り届けてもらった。 「チーフお疲れさまでぇ~す。気をつけて帰ってね~おやすみ~」 静かな夜に響く、美紅の甲高い声。 おぼつかない足元で玄関先に向かうが… ―― ぁれ…待てよ…確か社長さん迎えに来るって言ってたっけ ―― 思考回路がストッブしてる美紅。 ふわふわとした気持ちの中、独り言をブツブツ言いながら、社長との会話ひとつひとつを思い出そうしてる。 …♪ ♪ ♪… とそこに📱の着信音♪ 相手は勿論、社長からだった。
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