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最初は週2日程度の出勤だった。
が、2ヶ月目に入った頃だったか閉店後ママに呼ばれた。
「美紅ちゃん。レギュラーで入ってくれないかしら?」
『ぇ!?レギュラーで…!?』
「貴女お客とれそうだから…ねっ?1ヶ月様子みて指名客が増えたら時給も上げるわ。だからお願い」
*** 時給アップか… ***
そう言われた美紅は、まんざらでもない様子。
これまで何をやっても空回りして、いつも誉められるのは妹の方だった。『何もできない子』というレッテルを小さい頃から貼られていた美紅は自分の存在価値をようやく認められた気がして、心中では喜びの歓声をあげていた。
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