*囚われの身*

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初めて愛し合ったあの日から2人の距離はグンと縮まりいつしか2人の関係も【恋人同士】と呼べるものになっていた。 独占欲も次第に強くなりしびれをきかした社長がとうとう口にした。 「この仕事…辞めてくれないか?」 『………ぇ…』 いつかは言われるであろうと心構えはしていたつもりでも、だからと言って辞めるつもりなどなかった。 「お前の酔っぱらった姿も、他の客に愛想振り撒く姿ももう見たくないんだ!」 『だけど、それが私の仕事でしょ!?好きでお酒飲んでるわけでも愛想振り撒いてるわけでもない。ホステスだって立派な仕事よ』 好きと言う気持ち…それさえあればいいじゃない… どうして男は自分の手の届く範囲に女を置きたがるの? しかしこの後、社長は予期せぬ言葉を口にした。
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