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そして深夜を過ぎ‥沙織は自室へ戻っていた
(政宗様、今戦っている頃かな…)
「……ι」
(何だろう‥…何故か、嫌な予感がする…)
そんな気持ちを抱えながら、沙織は眠りについた。
そして翌日-…
「沙織様っ!!沙織様!起きてますか!!?」
「っん…あ、はぃ…何ですか‥?」
まだ起きたばかりの沙織は朝から騒々しいと思いながら襖を開けた
「っあ、お早うございます、た、大変ですよ沙織様!!」
「はい?」
「さ、先程、ま、殿が‥殿が怪我を負って運ばれて来たんですっ!!」
「…‥ぇ」
「そ、それで‥って、あれ?!‥さ、沙織様?ι」
仲間の女中からその言葉を聞いて沙織は慌てて政宗の部屋へと向かった。
****
「大丈夫ですか政宗様?」
「…小十郎…何故あの時止めた。」
「…はい」
「惚けんな。真田との戦いの事だ。」
「政宗様、先程も申し上げましたが、
貴方はこっぴどく敵の軍隊に攻撃を受けて大変な怪我を負っていたのですぞ?」
「だから何だ」
「そんな中、傷だらけの体でそれ以上に戦わせる人間が何処にいますか」
「関係ねえ…大丈夫だっつってんだろ…」
「駄目です。とにかく今は動かず寝ていてください。」「ッチ…」
「政宗様…政宗様…。」
「「??」」
「誰だ?」
「はい、沙織でございます」
「沙織か、入れ。」
「っな、政宗様?!まだ話しは終わって…」
「後でな。今は沙織と話がしてぇーんだよ」
「ぁ…失礼します。」
「ああ…って‥何だお前その格好のまま来たのか‥ι」
「え?‥‥っぁ/////」
「今まで寝てたのか?」
「はい‥すみません、この格好のままで‥ι///」
所謂、寝間着のまま…政宗の元に来てしまった沙織。
「小十郎、もう下がれ、説教は後で聞いてやる。」
小十郎は深い溜め息を吐いてただ承知と言って
その場を後にした。
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