∴幸福な時間と戦の時間∴

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「政宗様…あの…」 「悪ぃな朝から、気分悪い話しててよ。」 「いえ。ぁ、あの、それより怪我…戦の場で負ったと聞いて‥」 「あぁ、それで慌ただしく来たのか。」 「はいι」 「unconcerned.(平気) 大丈夫だ。」 「そ、そうですか?」 (包帯だらけで、凄く深い傷を負ってるように見えるんだけどι) 「あの、こんな時なのに失礼なんですが‥聞いてもいいですか?」 「別に構わねぇよ、なんだ?」 「真田…とは一体…」 「Hum….気になるか?」 「少しだけ‥」 「真田幸村…武田の臣下でな。 戦が終わって少し経った頃、武田の軍が横を走ってきやがったんだ そん時真田とも会って、戦おうとしたらだ‥小十郎が止めやがった。」 (そりゃあそんなに傷が沢山あったら、誰でも止めるよー‥ι) 「それで良かったと思いますよ?? もっと酷い傷を負っていたかもしれませんから。」 「…」 「だから、あの‥あまり無理をしないで下さい」 「‥‥All right.」 「…それじゃあ、私はこれで…」 「沙織」 「ぁ、はい?」 「ありがとな。大分気分よくなった」 「…ぇ…っぁ…はい、し、失礼しますっ!!!」 一礼し、襖を閉め、沙織は早足で部屋へと戻って行った 「んだアイツ、さっさと行きやがって」 「~~~~//////」 (どうして…顔が赤いの?何故か鼓動が高鳴るし‥。) 「…はぁ~…‥もう私の馬鹿…////」 理由も分からぬまま、沙織はいつものように自分の持ち場へと向かった…。 ∴
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