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翌日、伊達軍は沙織、女中達に城を任せ、
二日にも及ぶ合戦の地へと向かって行った。
『またな沙織!!夜更かししねえで早く寝ろよっ、デカくなんねえぞ。
行くぞテメーら!!!』
(そう言って行ってしまわれたけど、
完全に私の事子供扱いだったなι
何がどうデカくなるのかは別として)
「ゴホ…ッゴホゴホ!!」
「大丈夫ですか沙織さん?風邪でもなさったんじゃ…」
「いえ、大丈夫です…きっと掃除のせいですよ、この蔵はホコリだらけだから」
「確かにそうですね。」
(でも、自棄に喉が熱くて痛いな…)
「沙織さんは政宗様のお付きでしたよね?」
「えーっと…まあ、そんな感じですね?」
「だったら教えて下さいよ、政宗様の右目の事。」
「え?あぁ…ごめんなさい。私も聞いた事がないから…」
「そーですかぁ…まあ聞きづらいですもんね。」
(病気で失明した以外あまり細かい事は聞かされていないから、解らないのは事実だけど
この人も含め、今日で十何人か同じような事聞いてくるけど
みんな政宗様の事が好きなのかな?)
「さて…と。昼食の準備でもしましょうか
他の方々はまだ仕事をしているだろうし」
「はい、手伝わせて頂きますっ」
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