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「神裂くんの席、ここでいいですよね!!」
自分の後ろ、空いている席を差す。
その席の隣、ハーフなのか赤毛の女子生徒が挙手をした男子生徒を緑の瞳で睨む。
「花沢、ここには生徒がいるんだ。………一応だけど」
なにやら問題でもあるのだろう。
花沢と呼ばれた青年の発言に中山先生は少し迷いながらも、
「そうね。来たばかりだし、分からないことあるだろうから西崎さん、お願いできるかしら?」
「………分かりました」
しぶしぶ承諾したようだ。
「ありがとう。じゃあ、そこが神裂くんの席ね」
神裂は空いている席に向かう。
指された席に座った途端に赤毛の西崎と呼ばれた女の子が、
「隣りになったから言っておくけど僕の名前は西崎 赤音(にしざき あかね)。一応学級委員長と生徒会役員やってるから分からないことがあったら遠慮無く聞いていいよ」
真面目タイプらしい。
「助かるよ」
そんな会話をしていると後ろから、
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