帰ってきた場所

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                  2 4/12(月) 転校初日の輝かしい朝――の予定である。 「……て」 まだ夢心地の神裂の耳に、声が聞こえてくる。 (誰だ……?) 「……きてってば」 きっと叔母だろう、そう考えた神裂は寝返りをうち、 「あと少しだけ……」 「もう……」 声の主は半ばあきれてる様子だ。 (おかしい。だって……) 神裂は異変に気づく。 引越したため、今は叔父叔母どちらともいないこと。 昨日、鍵をしっかりしめたこと。 そこまで考えて、冷水をかけられた時ぐらいの速さで目が覚める神裂。 立ち上がろうとするものの、寝起きの頭は上手く働かず仰向けに倒れてしまう。 見上げるようにして側にいた人物を確認する。 そこにいたのは――
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