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「もー、茉南ってばマスターのが好みなの?」
「…だから、そうじゃないって言ってんだろが。
ホンットお前はそればっかだなー」
「一応心配してんだよー?
茉南、かわいーのにずっと彼氏いないんだもん」
「いーんだよ、私は。
それより今はバンドやってる方が楽しーし」
「へぇ。君、バンドやってるの?」
「「!!」」
突然、後ろから知らない男の人の声がした
驚いて振り向くと、そこには笑顔を浮かべた男の人が立っていた
わりと長身で、茶色い髪を無造作にワックスでたてていて、Tシャツにジーンズという至ってシンプルな格好。
…これが、私と拓のファーストコンタクトだった――。
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