プロローグ ~記憶の中の約束と~

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リビングと繋がったキッチンで二人分の朝食と四人分の昼食のお弁当を手際よく作っていると、二階の扉が開いた気配に続いて階段を降りる足音が聴こえてくる。 由香里「おはよう… 何だか変わった匂いがするけど………」 妹の由香里が寝ぼけ眼を擦りながらリビングに入ってくる 「おはよう。 朝食はそっちに置いてるから。 お昼にちょっと変わったモノを作ってみたんだ」 振り返りながら無意識に小さく笑うと 「兄さん……何を無理してるの?」 「……え!? …………………無理なんかしてないよ」 伊達に兄妹をやってる訳じゃないな そんな事を考える。 今朝の夢は『あの時』の僕を責めているように思えた。 僕の過ち、後悔は全て自分の行動の結果なんだ。 その話は去年に遡る
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