第二章 新たなる敵

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「……」 「ブランカ、大丈夫だって。ロボの兄貴は必ず帰ってくるって」 「わ、分かってます…!あの人は必ず帰って来ます!」 「あ~ぁ、むきになっちゃってさ、お熱いこった」 「ラス、あまりからかうな。お前、ブランカに一度も喧嘩で勝ったことないだろ?」 「うっ…」 森の中の縄張りで、ロボの帰りを待つ仲間は四匹。白い雌狼・ブランカ、黒い雄狼・ラス、灰色の雄狼・ルグ、ルグと同じ灰色の雄狼・レイ。ブランカ以外の狼はロボの弟達だ 「ブランカ…」 「何ですか、ルグ?」 「兄さん帰ってきましたよ」 「えっ?」 「ただいま、ブランカ…」 ブランカが振り向くと、そこにはロボが立っていた 「ロボ~!」 ブランカは走り寄り、ロボの身体に自分を擦り付ける 「…心配かけてしまったようだな」 「違うよ、ラスがからかったからさ」 「えぇ!?俺のせいか?!」 「レイもラスもやめないか。…兄さん、食事の準備出来てますよ」 「分かった。ブランカ、行こう」 「はい!」
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