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そして、今一番混乱してやるのはイズやろう、と今更ながら俺は思った。やっぱり一人にさせるのはあかんな、と。不安やろうから。まぁ俺かて何が解る訳でも無いけど、一人よりは二人、や。
唐突に、イズはいつまでおられるんやろう、と思った。ずっとなのか、それとも。
……この辺りから俺の記憶は霞がかったものとなってきはった。
駄目や、寝たらあかん。イズが戻ってきとるんや。またいついきなり俺の前から失われてまうか解らんのや。
目を離したらあかん。もう二度とあんな気持ち味わいとうない。繰り返してたまるかっちゅーんじゃ。
眠るな、俺。
イズを、
イズと、
イズに、――
* *
その後は、闇の中に途切れた。
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