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「さてと、今日は俺学校行くんやけど、イズも来る?」
食後のコーヒーという何とも優雅なことをしながら、ひーちゃんが訊いた。
「学校、かぁー……」
「せや。イズは行ってもつまらんだけかもしれへんけど、俺としては一緒に来てほしい。どや?」
「んー。じゃ、そんなにひーちゃんが来てほしいって言うんなら、退屈な授業を受けに行ってあげてもいいよ?」
そう言って私はにやりと笑った。それに対しひーちゃんは、そんなに頼んでへんから、とか言いながらも、少しホッとしたような表情だった。
……本当はね。
私は今、ひーちゃんとは離れたく無かった。いつ消えるか分かんないから。お別れも言えないのは嫌だから。……今度こそは。
だから一緒にいたかった。多分これは、ひーちゃんも同じだったんだと思う。
そうでなければこの人はきっと、あんなにすがるような目をしないはずだと思うから。
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