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「ホンマにイズなん?」
「うん。アイアム・イズ・シガ」
別に動詞が2つかぶったわけじゃないよ。私の生きてた時の名前が志賀イズであるってだけ。よくからかわれたし、私の名前を知らない英語教師には注意されたりもしたけど。
そう名乗ったけどひーちゃんはまだ信じられないらしくて、訊いてきた。
「ホンマにホンマ?」
「ホンマにホンマ」
「本っ当ーにホンマにホンマもんのイズなん?」
「だからそうだってば」
「ホン」
「流石にうざいよ、ひーちゃん」
気持ちは解らなくもないけど。
――玄関の外、とりあえずフリーズしてみることしたらしいひーちゃんを促してマンション(どっちかって言うと億ション。このお坊っちゃまが!)の鍵を開けさせて、二人(?)で部屋の中に入った。そこでひーちゃんがぶつぶつとこの3日間を自分に確認するように呟いて、私はそれを聴いて自分の葬式の様子やなんかを知った。
放って置くとそのまま止まりそうになかったから、「あのー、オニーサン?そろそろこっちに戻ってきて下さらなーい?」としなを作ってウィンクを送り、そんな私にいつものように――生前のように引いた彼は、やっと少し今の私を認め始めたらしく、今の問答に至る。
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