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そのせいか、怜の周りは何時も喧騒が絶えない。
女が、【最強】の名を冠するのが、気に喰わないのか何なのかは知らない。
だが、怜はことある事によくわからない連中から喧嘩を売られた。
怜自身は、【最強】ということに特にこだわってはいないが、売られた喧嘩はすべて買うことにしている。
理由は簡単、
『退屈だから』
挑んでくる相手は、彼女からしてみれば、弱いが、それでも、暇潰しにはなるしストレスの解消にもなる。
今日も喧嘩を売られた。
ここは、とある廃ビル。
今にも崩れそうなビルの中で十人ほどのお世辞にも、堅気とは言えない連中に囲まれている。
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