約束は

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「クック、クックック……」 「?」 沖田は突然くつくつと笑いだした。 それもいつものような明るい笑い方ではなく、暗く陰湿な笑い方だ。 端から見ると怖い。 ーーう~わ、いきなり笑いだしたよ沖田さん。 なんか怖いんですけど……。 怜は、沖田が怖かったせいで、きほどまでの無邪気な笑みではなくなっている。 沖田は、笑いだしたままいつまでも打ち込んでこない。 怜は、構えを緩めた。 ふぅ、と息を吐く。 「何なんです?いきなり笑いだして……」 あまりに怖い光景で、見るのが嫌になってきたので話しかけた。 「……しい……すよ」 「は?」 沖田が何かを呟いたが、俯いている上、小さな声だったので聞き取ることができなかった。 しかし、微かに声が震えていることに気づく。 ーー一体どうしたんだ? 怜は首を傾げる。 「……嬉しいんだよ」 「!」 沖田は再び呟いた。 今度はしっかりと耳に届く。 顔を上げた沖田はーー ーー狂気に似た笑みを浮かべていた。 †image=391893522.jpg
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