約束は

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(こいつ、空気読め!! 俺がわざわざ小声で話しかけたのに普通に返事する馬鹿がいるか!!) 原田は土方に口と鼻を押さえつけられ、息が出来ずにジタバタしている。 土方は静かにしろと目だけで語ると、意味が通じたのか操り人形のようにカクカクと首を振る。 ようやく、原田の口と鼻から手が離れた。 原田はようやく新鮮な空気を吸うことができて、ほっと息をつく。 土方はそんな原田を気にせずに、 「……今はまだいいが、もう少し状況がやばくなってきたらあいつらを止める。 いつでも行動できるようにしとけ」 土方は顎で“あいつら”を示した。 もちろん“あいつら”とは、未だに対峙している怜と沖田のことだ。 原田はまるで死刑を宣告されたかのような蒼白な顔をしている。 「あいつらを? 無理無理無理無理無理無理無理。 なんかあっち触れちゃいけないような世界にいますもん!」    ・・・・・ 原田はあんなものに関わったらとんでもないことになると思った。 だが土方はにこり、と微笑んで、 「誰もお前一人で止めろなんて言ってねぇだろ? それとも何か? 副長が直々に頼んでいるのに、テメェは聞けねぇと、そう言ってるのかなぁ?」 †image=392550922.jpg
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