初めての巡回

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「あ、土方さん。 おはようございます」 こんなに怒った様子の土方に気づいていないのか、気にしていないのかは知らないが、沖田は満面と表現してもいいほどの笑顔でそう言った。 「何がおはようございますだ?ゴルァ。 今は昼だろう馬鹿野郎。 で、テメェ……手に持ってやがるのは何だ……?    ・・ まさかアレじゃあねぇよなぁ……」 土方は低い声でそう言いながら、ゆっくりとした動作で刀の柄を握る。 そして、 カチャリ と、鯉口が切られる不吉な音が部屋に響いた。 彼からは殺気さえも漂っていて、それは明らかに沖田に向けられているはずなのだが、あまりにもその強烈な殺気に怜は顔を引きつらせてしまう。 †
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