怒る者、楽しむ者

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さあ、もうタネは見破りましたよ。 宣告しながら、にやりと嘲笑を浮かべてみせる。 勝負はここから。 「はっは。なかなか勘がいいみたいだね。利発ぶる子ってのは可愛げがあっていいよ」 相変わらずにやついた顔。 が、一瞬でそれは憮然としたものに変わった。 「まあわかったところで、勝てるわけじゃないんだけど、なぁッ!!」 ぐうっ…………! 掴む力が一段強まり、ヴァルナの柄を落としてしまう。 これが……貴方の本気ですか。 「あぁそうだ。この差は、小娘の付け焼き刃なんかじゃ、絶対に埋まるわけが――」 拍子抜け、ですね。
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