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その大きなクラゲは ソルを一瞥 フレアを一瞥したあとニヤリと笑った
「タタカエルノハ ウシロノヤツダケ」
「うわ、喋った!きめぇ」
人語を発した大きなクラゲに ソルは驚きそう発言する
『きめぇ』という意味を理解したのかクラゲは顔をしかめ 頭部から地面に向け生えている赤色の卑猥な触手の一本をソルに向け伸ばした
「危ないッ!」
銀光が煌めく
ソルの前にフレアが立っていた
鎧と同じ白銀の剣で化物の触手を切り裂いて
「ひゃあ……危なかったァ」
尻餅をつき淡々とした表情でそう呟く
ゆっくりと尻についた砂をはらいながら立ち上がり ソルは額にある赤い痣に触れた
「かっこつけてないで速く逃げろッッ!!ここは私がおさえるから」
フレアがそう言うとにやけ面をムッと一瞬しかめる
そしてクラゲに対して剣を構えるフレアの前に移動し もう一度 赤い痣に触れた
「大丈夫さ、なんたって僕は勇者だからねェ!」
瞬間 ソルの体が青い光に包まれる
「なッ!?」
「さァ 出ておいでよ!僕の可愛いツルギちゃん!」
そう言いながらボロボロの外套にある小さなポケットから小汚ない指輪のような物を取り出し右人差し指に装着する
「ヒャッハァ!!ショータイムだぜ!」
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