第二話『触手』

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装着した瞬間 青い光が更に強さを増した その光の強さに目が眩んだあとフレアが見た光景とは 「さァ、どう料理してやろうか!!」 髪の毛を無造作に逆立たせたソルの姿だった 手には光を吸い込む漆黒の両刃剣を持っており それを片手で無駄にブンブン振り回している 「いてっ!?」 振り回し過ぎて 右肩に軽い切り傷が出来る 「うわ……バカだッ!」 「うっせ!黙ってろ」 恥ずかしそうに顔を赤らめるソル 「(覇気がちょっとだけある。流石勇者というだけはあるな!……だけど)」 いきなりキャラが変わった彼を軽蔑の目で見つめながら心の中でそう呟く 「バカだッ!!」 「それ言っちゃう!? 二回目は来るゥゥゥ!!(もっと言って!ハァハァ)」 心の中に危ない感情を隠しながらソルはにやける フレアはそんな彼に対し更に不信感を募るのだった 「シュゴォォォ!!」 轟音とも取れる断末魔の叫びが聞こえた その声に驚き前方を見る二人 「あらァン……食べちゃった」 と人差し指で下唇を触りながら呟くのはハルナ 後方に触手の化物が此方に膨張させた尻穴を向けていた そしてハルナのズボンにはテントがはっており、そのせんた━━(以下略) 「まさかとは思うがッッ……」 フレアはこのハルナという男に如何わしい噂があるのを思い出す 二、三年前 オカァマ国の魔物と呼ばれる異形のモノが大量の死体となって発見されたことがあった 肉体的外傷は特に見受けられなかった しかしみなどれもが一つの共通点を持ち絶命していた それは 尻の穴が膨張していたということ 「(まさか……な……)」 フレアはその噂を忘れるため頭をブンブン振ったあと ソルを何気なく見た すると 「ア……」 怯えたような表情で顔を青白く変色させたソルが立っていた フレアは心にまさかをまた浮かび上がらせた しかし頭をもう一度振ることでそれを払拭させようしていた
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