あーッ あーッ あーッ

2/3
前へ
/110ページ
次へ
刹那的にもれるその声を僕は聞いていた 「あっ、いやぁ……やめぇ…」 向こう側 壁一枚隔てたその向こう側で 僕が知らない秘密のコトが始まろうとしている 僕は壁に耳を当て ズボンのチャックをおろした 「だ、ダメだよぅ……まだ朝の8時ぃ……やぁ……」 ゴクり 可愛らしいその音に乗せられ 歌は聞こえてくる それは確かに否定していた 言葉は 音は 速く 速くと言わんばかり熟され甘く満ちていく 僕の sonが膨張していた それは強く しかし柔らかに熱を帯び 固くなっていく そっと左手を添える ここであの名言が脳味噌に浮かび上がる ━━左手は添えるだけ━━ 違う 何かが違う だけどそんなのはどうでもいい 「やッ!?そんなぁッ……?急に……フフフ、可愛い……」 「今度は、こっち……ね? お願い」 始まっている そして一旦終わっている しかし始まろうとしている 新たな演奏会が 素晴らしき音を奏でるそれを彩ろうと 僕は黒く膨張しているモノをこすりはじめる 刹那的にもれる吐息 隣から聞こえてくる吐息 それら全てが絶頂を迎える頃 勢い良く目の前に現れる 作業服姿の男 彼は整えられた顔の 唇をつり上がらせ親指を突き立てながら こう言った 「や ら な い か?」 気がつけば隣から聞こえてきたのは爆発音 きっとエロゲのやり過ぎでパソコンがオーバーキルしてしまったのだろう あぁ 清々しきかな 男は僕のよりも 二、三倍は立派なそれを僕のそれに当て 「チャンバラ!チャンチャンバラ!」 と 言いながら頬を赤らめている そのまま僕の尻を鷲掴みにし 「我慢できん!!GATOTU!!ZEROSTYLE!!」 バリ ズボンが貫かれ ブリーフが貫かれ 辿り着く 僕は━━━
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加