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刹那的にもれるその声を僕は聞いていた
「あっ、いやぁ……やめぇ…」
向こう側
壁一枚隔てたその向こう側で 僕が知らない秘密のコトが始まろうとしている
僕は壁に耳を当て ズボンのチャックをおろした
「だ、ダメだよぅ……まだ朝の8時ぃ……やぁ……」
ゴクり
可愛らしいその音に乗せられ 歌は聞こえてくる
それは確かに否定していた
言葉は
音は 速く 速くと言わんばかり熟され甘く満ちていく
僕の sonが膨張していた
それは強く しかし柔らかに熱を帯び 固くなっていく
そっと左手を添える
ここであの名言が脳味噌に浮かび上がる
━━左手は添えるだけ━━
違う 何かが違う
だけどそんなのはどうでもいい
「やッ!?そんなぁッ……?急に……フフフ、可愛い……」
「今度は、こっち……ね? お願い」
始まっている
そして一旦終わっている
しかし始まろうとしている
新たな演奏会が
素晴らしき音を奏でるそれを彩ろうと 僕は黒く膨張しているモノをこすりはじめる
刹那的にもれる吐息
隣から聞こえてくる吐息
それら全てが絶頂を迎える頃
勢い良く目の前に現れる 作業服姿の男
彼は整えられた顔の 唇をつり上がらせ親指を突き立てながら こう言った
「や ら な い か?」
気がつけば隣から聞こえてきたのは爆発音
きっとエロゲのやり過ぎでパソコンがオーバーキルしてしまったのだろう
あぁ 清々しきかな
男は僕のよりも 二、三倍は立派なそれを僕のそれに当て
「チャンバラ!チャンチャンバラ!」
と 言いながら頬を赤らめている
そのまま僕の尻を鷲掴みにし
「我慢できん!!GATOTU!!ZEROSTYLE!!」
バリ
ズボンが貫かれ
ブリーフが貫かれ
辿り着く
僕は━━━
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