第一話『ダイヤモンド・デイズ』

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いくつもの戦乱巻き起こる世界 『シェルド』 その世界では 今ようやく一つの戦乱が終えようとしていた 西の大陸『グリーンランド』 その地の東方の国『グランバニア』は 精霊に勇者と呼ばれた一人の少年によって グランバニアより北方の国『オカァマ』と同盟を結ぶことに成功する その少年 “陽・草薙”(クサナギソル) DQNネームの彼こそが 精霊に突如 『お前 KYOから勇者ね、んじゃよろぴく』 と 有難い宣告を受け 勇者となった 幸運の男の子(多分キズモノ)なのだ━━!! グランバニア城 王の間 「いやぁ 良くやってくれたのう」 黄金で作られた玉座に座る 紫のターバンを頭に巻いた痩せ細った老人がそう呟く 「ハハ……いやまァ勇者ですから」 明らかに体調の悪そうな にやけ面の少年がそう返した 彼こそがこの世界 唯一の勇者 ソル 草薙 その人だ 「あらァん、我がオカァマ国とそちらのグランバニア国の同盟を祝して乾杯といきましょう!!」 少年の隣 上半身裸の筋骨たくましい男がそうやけに張った声でそう叫んだ 「そうじゃな、今夜は祝宴じゃ」 王もそれに習い叫び声をあげる もっとも叫び声をあげた気になっているだけだったのだが 「あれ?どうしたのじゃ!」 小さかった先ほどの声に 皆が何言ったんだろうと思っていた中 王が今度こそ叫び声をあげた いきなりどうしたのじゃと言われた 召し使いの者達は冷ややかな目線を王に送りつつ オカァマ国の王 荒ぶる野猿こと『ハルナ・ガイ』に言われた祝宴を用意しに王の間を出ていった
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