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すると王は少し微笑む
ソルはなに優越感に浸っているんだろうと思ったが 口には出さない
彼は空気を読める子なのだ
「その氷の女王を我が配下にしたいのじゃ!行ってまいれ」
バシッと 人差し指を何処かへと指差す
少年はため息を吐き出したい衝動にかられながらも なんとか耐えて たっぷんたっぷん揺れる腹を抑えながら立ち上がった
「わかりまん「ちょっと待ったァァッッ!!」
少年が快諾の言葉を出そうとした時 それを遮るかのように大きな
しかし良く透き通った声が響いた
「お父様ッ!!その男だけでは些か不安です!わたくしもお供にッッ!!」
その絹のドレスをまとった少女は 美しい銀の長髪をバカみたいに触りながらそう叫ぶ
「まぁ良いじゃろう」
「有り難き幸せ」
膝まずき 忠誠のポーズを取る
彼女こそ グランバニア国 騎士団
『特別課外特殊捜査係団』
団長
そして
グランバニア国
第ニ皇女
『フレアハート』
その人であった
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