第二章~日常~

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「わかった、協力しよう」 「ホント?ありがとう!」   そういうと彼女、マーリンは俺に抱きつきキスをした。初めて味わう感触、とても柔らかくて甘かった。シャンプーのいい香りがした。   「…………」   俺はその場で固まっていた。   「なに固まってるの?今のは誓いのキスよ?」   そうだ、協力するってことは彼女と結婚するということになっていた。俺はとんでもないことになっていたんだ。もう普通の日常には帰れなかった。   「はっ…ははっ、そうだよね」 渇いた笑いしかできなかった。
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