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なんとか無事に家に着くことができた。時刻は夜の10時をまわっていた。
「すっかり遅くなっちまった。またミヤビに叱られちゃうよ」
「ただいま~」
おかしい、誰も来ない。
「もう寝たのか?」
にしても早すぎる、それに妙に静かだ。とりあえずリビングに向かった。
「ただいま~」
ガチャ
リビングの戸開けた。
そこは血の海と化していた。
ミヤビも義母もバラバラに解体されていた。俺はその場に崩れ落ちた。
「ミヤ…ビ…かあ…さん…」
頭の中が真っ白になっていた。
どうして…俺でなくミヤビが…
だんだん絶望が怒りに変わってきた。
「くそぉ…出てこい!俺はここにいるぞ!出てこい!………………」
叫んだ。しかし、なにも出てこなかった。
いままでの日常が一気に崩れ落ちた。
本当に何もかもが………
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