第二章~日常~

9/9
前へ
/94ページ
次へ
なんとか無事に家に着くことができた。時刻は夜の10時をまわっていた。   「すっかり遅くなっちまった。またミヤビに叱られちゃうよ」   「ただいま~」   おかしい、誰も来ない。   「もう寝たのか?」   にしても早すぎる、それに妙に静かだ。とりあえずリビングに向かった。   「ただいま~」   ガチャ リビングの戸開けた。   そこは血の海と化していた。 ミヤビも義母もバラバラに解体されていた。俺はその場に崩れ落ちた。   「ミヤ…ビ…かあ…さん…」  頭の中が真っ白になっていた。 どうして…俺でなくミヤビが… だんだん絶望が怒りに変わってきた。   「くそぉ…出てこい!俺はここにいるぞ!出てこい!………………」   叫んだ。しかし、なにも出てこなかった。     いままでの日常が一気に崩れ落ちた。 本当に何もかもが………   
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加