第三章~殺人鬼~

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暑さに目が覚めた。 季節は夏になりかけていた。 携帯で時刻を確認すると午後2時だった。   「かなり寝たな。約束の時間までまだあるし飯でも食うかな」   とりあえず昨日夜からなにも食べていなかったので飯を食べることにした。 デパートの飲食街で食べることにした。カレーを食べた、たぶんおいしいであろうそれは今の俺には無味だった。昨日のショックで頭がいっぱいだったせいだろう。とりあえずそれを食べ終えるとデパートの中をウロウロして時間を潰した。 そして約束の5時、俺はあの公園で彼女を待った。 すぐに彼女は現れた。   「よっ」   俺は軽く挨拶した。   「キシン…昨日は大変だったみたいね…家族の人まで………」 「マーリンが気にすることない。悪いのは力のない俺のせい…」   強がった。しかし、胸がズキズキした。   「使徒は対象の大切な人も殺すわ。ヤツらもついに本格的に動きだしたわ」 「絶対に許さない!俺の家族を奪った奴らを!」   俺は魂に誓った。この身が滅びようとも絶対に奴らを抹殺すると…   「ふ~ん、許してくれないの?じゃあ僕を倒すってこと?」   急に誰かが話しかけてきた。   「誰だ!」   それは街灯の上に立っていた。 顔は仮面を付けていて素顔はわからなかった。マントを靡かせ腕を組んで見下すように俺たちを見ていた。
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