47人が本棚に入れています
本棚に追加
「僕の名前はコルヴィヌス4世、よろしくねキシンくん、それとツェペシュ姫」
それは優雅に自己紹介をしてきた。
「いやぁ、まさか本当にツェペシュ姫がこの地に来ていたとは、飛んできた甲斐がありました」
「コルヴィヌス、まさかあなた程度の使徒が私を倒せるとでも?」
「ふん、この貴公子である僕が女ごときに負けるはずがないでしょう」
「はっ、笑わせるわ!アンタみたいな三流の使徒が私に傷一つ付けることもできないわ」
「いい気になるなよ、僕だってバカじゃない。ちゃんとそれ相応の準備はしたさ」
「へぇ~、見せてもらおうじゃないの。あなたの力を」
「いでよ!バフォメット!」
空間が裂け、その割れ目から恐ろしい怪物が現れた。
長い角、鋭く長い爪、むき出しの牙、背中には大きな羽。まさに………悪魔だ。
「バフォメット!?なんでアンタごときが悪魔を…」
「ヒャーハッハッ!驚いたかい?こいつはルシファー皇帝にもらったんだよ!」
「なっ!ルシファー!?悪魔も動きだしたわけね」
「いずれ此処に他の悪魔も来る頃だろう。近いうち教会のヤツらも来る、そうなれば此処は殺戮のパーティー会場になるだろう!」
「ヴァン・ヘルシングも動きだしたようね。まぁ何にせよ教会は動くのは間違いない。悪魔が来るってことは教団のエクソシストも動くわね……厄介だわ」
「どうだ?絶望したかい?」
最初のコメントを投稿しよう!