第三章~殺人鬼~

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「僕の名前はコルヴィヌス4世、よろしくねキシンくん、それとツェペシュ姫」   それは優雅に自己紹介をしてきた。   「いやぁ、まさか本当にツェペシュ姫がこの地に来ていたとは、飛んできた甲斐がありました」 「コルヴィヌス、まさかあなた程度の使徒が私を倒せるとでも?」 「ふん、この貴公子である僕が女ごときに負けるはずがないでしょう」 「はっ、笑わせるわ!アンタみたいな三流の使徒が私に傷一つ付けることもできないわ」 「いい気になるなよ、僕だってバカじゃない。ちゃんとそれ相応の準備はしたさ」 「へぇ~、見せてもらおうじゃないの。あなたの力を」 「いでよ!バフォメット!」   空間が裂け、その割れ目から恐ろしい怪物が現れた。 長い角、鋭く長い爪、むき出しの牙、背中には大きな羽。まさに………悪魔だ。   「バフォメット!?なんでアンタごときが悪魔を…」 「ヒャーハッハッ!驚いたかい?こいつはルシファー皇帝にもらったんだよ!」 「なっ!ルシファー!?悪魔も動きだしたわけね」 「いずれ此処に他の悪魔も来る頃だろう。近いうち教会のヤツらも来る、そうなれば此処は殺戮のパーティー会場になるだろう!」 「ヴァン・ヘルシングも動きだしたようね。まぁ何にせよ教会は動くのは間違いない。悪魔が来るってことは教団のエクソシストも動くわね……厄介だわ」 「どうだ?絶望したかい?」
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