出会い

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次の日、夏の日差しがヒリヒリと肌に焼き付いてきた。 どうやら今年の夏の、最高気温らしい…。 今日は、拓斗がフランスから戻って来る。 私は、一度落ち着く為に近くのコンビニに向かった。 やっぱ、夏はスイカバーだよね! そんなくだらない事を考えながら、スイカバーを手に取ってレジに並んだ。 そして、会計を済ませて外に出た。 『うわっ!暑ッ!!!』 私はしかめっ面をしながら、アイスを袋から取り出して、かぶりついた。 あまりの暑さに、部屋着のまま軽くメイクして、コンビニにやって来た。 しかも、足下はビーチサンダル…。 女を捨てたも同然の格好をしていた。 コンビニのガラス越しに映る自分の間抜けな姿を見て、妙に焦った。 早く家に帰らなきゃ!!! そして、私はスイカバー片手に全速力で走った。 すると、突然誰かが勢い良く私にぶつかってきた。 『イッタァ…。あ゙!私のアイスが!!!』 尻餅をついてる私の目の前に少ししか食べてないスイカバーが無惨に道路に転がっていた。 すると、私にぶつかってきた人が手を差し出してきた。 「Sorry…。」 そう言いながら、私の手を引いて立たせた。 この人、日本人なのに何で英語で謝るの? 暑さで頭イカれたんじゃねぇか…? 私は、怪しそうにその男の人の頭の天辺から足の爪先まで、ジロジロ見た。
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