【序章 始まりの時】

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テレビゲーム大好き、凹凸高校生、小川シンイチ。 凹凸高校内で三本の指(自称)に入る程、テレビゲームが大好きで、いわゆるゲームオタクでもある。 特にRPG(ロールプレイングゲーム)を得意としている。 新作が出る前日には、既にプレイをしており、それをあらゆる人に自慢をしていた。 彼はデバック(プログラムの誤り・バグを探す)のアルバイトをしているので、コネを使っては新作のテレビゲームを発売日前に手に入れるのだ。 そんなある日、小川シンイチの同級生・春田マモルが新作のテレビゲームを発売日前に譲って欲しいと言い出した。 当然、彼はこの業界の掟として、頑なに断ったのだ。 (そもそもデバックの仕事は完全黙秘が厳守であるが、小川シンイチは多少漏洩している部分がある。) それをキッカケに、以降、小川シンイチと春田マモルの関係はギクシャクしていったのである。
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