プロローグ

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しかし琉雨はこの中傷レビューを真に受けた。 繊細な雰囲気は、やり取りする伝言板やプチメールでそれまでも感じていた。 中傷レビューを見てからは酷かった。 一時間置きに加筆の相談をプチメールで送ってきたのだ。 その度に僕は琉雨を励まして慰めた。 たくさんの人の目に触れるとそんな輩も出てくるものだと。 琉雨の才能を信じていた僕は、そうする事で時間が解決してくれるだろうと思っていた。 それだけプチメをくれた琉雨があのメール以来、まったく連絡が取れなくなった。 まさかとは思ったが僕は数日間の新聞を読み返してみた。 『パソコン漬けのニート首吊り自殺』 まさか……。
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