道無き道を行く足は

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何処へ向かうのだろう この足は 道なきみちをかきわけて わずかな道しるべさえもないというのに   擦れる木の葉 流れる川 木々を通り過ぎる小鳥達の 何処にも向かわずに 何処へ向かうのだろう     道しるべなどないくせに 泥だらけになって歩き続けて 履いていた靴はとうの昔に 脱ぎ捨てた   手に入れたいものがあるわけでも 失いたくないものがあるわけでもないのに この足は何を目指すのだろう   木々かきわけて 小鳥のさえずり聴きながら ああこの足は光に向かっている 暖かな日の光を欲し 少しでも近づけるように   この体はもうすこしで ソラに着くだろう 太陽求め 伸びゆく枝のように 光を求め 翼広げる鳥のように ああもうすこし もうすこしでこの体は ソラの向こうの楽園へと 到達するだろう        
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