マサラタウンにさよなら

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悔しさから黙々とヒトカゲのレベルを上げ、そのレベルが10になった時、ふいに思いついた。 「ヒトカゲ‥いらなくね?」 そうして私はヒトカゲに、最後の仕事をくれてやったのだ。 1匹、また1匹‥ 手持ちに増えていくコラッタ。 この辺りは本当に鼠が多い。 たまに出て来る鳩は鼠の餌にした。 ベルトに留めた6つのモンスターボール。 ひとつはこれが最後の仕事とも知らず鼠の餌を捕るヒトカゲのもの。 残り5つは勿論、鼠である。 鼠のうち1匹がレベル10になったのを確認すると、トキワシティのポケモンセンターに向かった。 いや、萌えもんセンターと言うべきなのだろうか。 受付の女を無視し部屋の隅にあるパソコンへ、そして誰かのパソコンにアクセス。 セキュリティは大丈夫なのか? 兎にも角にも、お別れだヒトカゲ。 5つになった腰のモンスターボール。 もう一つは‥無論、鼠である。 そこから私のマゾヒスティックな冒険が始まったのだ。
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