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「やだ、やだよ にいさん、僕を捨てないで」 「れい、が。…オレのれいが」 傷は見たところ其処まで深くはなかった。 だから、血さえ止まればにいさんは大丈夫だ。 「がんばれ、にいさ」 首に、圧迫感を感じた 「ちょーっとごめんね?」 飄々とした口調の中に潜むあの感触。 『憎悪』『嫌悪感』『不信感』 母さんが僕に向けていた感情 ……ー悲しかな
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