偽り...

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凜はある日学校をさぼって淳のところへ行った。 「いらっしゃい。」 淳は明るく迎えてくれた。「学校休んじゃった。」 凜は笑って淳の隣に座った。 その瞬間淳は凜に深いキスをした。 「今夜は帰さないから。」凜は黙ってうなずいた。 凜に朝帰りの意味はわかっていた。 ずっとそのまま淳と一緒にいたかっただけだった。 夜になっても帰らない凜。心配して凜のケータイに滝川が着信を入れるけど凜は無視していた。 「淳...好き...」 「オレも...凜....」 ふたりはこうして一夜をともにした。 恋愛経験がない凜には偽りの夜だと言うこともわからずに...
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