六章 『二つ目の遺跡。魔法使いの女性』

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「あら、いきなりのお出迎えね。ジークとシンは接近戦、私とセイリアはサポートするわ」 ロリーゼは槍を構えて詠唱を開始した。 それと同時に巨大な蜘蛛は蜘蛛の巣を吐き出す。 「ビックスパイダー。色々と厄介だね」 と、言ってシンはどんどんと吐き出される蜘蛛の糸をかわす。 「どんなやつだ?」 ジークもかわしながらシンに質問する。 「ものすごく防御力があるしかなりタフ」 シンは氷の魔法で牽制しながらビックスパイダーのスキをうかがっていた。 ビックスパイダーは降りてきてシンに狙いを定めているので背中ががら空きだ。 「おらぁっ!」 ジークの剣のふり下ろしがビックスパイダーの背中にヒットするが全くと言っていいほどきいている様子がない。 「サンダーレーザー!」 セイリアの光線の魔法もビックスパイダーの腹に炸裂するが貫かれることはなかった。 そして後ろからの攻撃によりビックスパイダーは後ろにいたジークに狙いを定めたがシンの魔法で動きを封じられてしまう。 だが、すぐに力ずくで氷の魔法を突き破りジークに襲いかかる。
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